いつか行ってみたいパブの数々(ロンドンパブスタイル 読了)

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ページを開くといきなりイアン・マッケランと目が合う本。「ザ・グレープス」というパブを共同所有しているらしく、この本の序文も書いている。
原題:Great Pubs of London

ロンドンパブスタイル 英国パブカルチャー&建築インテリア


ロンドンにある22のパブを、大きな写真と歴史を語る文章とで紹介する大型本。1500年代から営業しているパブもあり、ロンドンの歴史を感じさせてくれる。
文章はパブガイドというよりはそのパブの歴史を語る。どう言う人たちが利用していたのか、パブの名前はいつ変わったのか、同時にそれぞれの時代のパブを取り巻く環境の変化や文化、時代背景が垣間見えて面白い。
もし実際に訪れたくなれば、住所もきちんと載っている。

モザイク天井と修道士を模ったレリーフという珍しい内装の「ザ・ブラックフライアー」

「ザ・メイフラワー」にある「ディセンダント・ブック」というサイン帳、メイフラワー号の乗船者リストに載っている人の子孫であることを証明できれば記帳できる。
ディズニーの映画?に「ディセンダント」というのがあったが、あれは子孫という意味なのか、なるほど。

「ザ・ジョージ・イン」には壁に時計がかかっている写真があるが、時計の脇にウィリアム・ピットのことが書かれている。
ウィリアム・ピットが壁時計に5シリングの税金をかけた為、パブに時間を確認する名目で訪れる人が増えたとか。にしても今から見ると変な税金をかける法律が多いような。取れるところから取ろうという精神なのだろうか?

内装としては「ザ・シップ・ターバン」の上品な雰囲気が好きかもしれない。天井の装飾もよい。
逆に大量のアーミーグッズに囲まれている「ザ・ナグズ・ヘッド」も素敵だ。
表紙にもなっている「シティ・オブ・ヨーク」の内装もいい。テューダー様式とのことなのだが、建築美術には詳しくないのでわからない。

どのパブもいつか訪れてみたいと思わせる。実際入るには勇気がいるだろうが……。
また、レビューを見ていたら「内装の参考に」という趣旨のものがあって成程なと思った。そういう視点で読んでいなかったので新鮮な感想だった。確かに、これが自分の部屋だったら素敵だと思うパブがいくつも載っている本だった。

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