学生時代にWikipediaの料理の項目をロマンス諸語で読んで訳すという授業を受けたことがあり、面白かったので今回やってみる。
項目はオムレツにしてみた。
また、どの言語もまだ読解力がよわよわなので目次より上にある概要部分だけ読んでみることにした。(とはいっても、日本語Wikipediaくらいの量と細かさで書いてあると概要部分だけでも読めない可能性が高い)
スペイン語版
最初はスペイン語。
Tortilla francesa – Wikipedia, la enciclopedia libre
わからない単語を飛ばしても、まあなんとか……なんとか文意は掴めている、かな。しかし画像がおいしそうすぎる。Bocadillo de tortilla francesa de jamón serrano……めちゃ食べたい。
また、ページをさらっと眺めるとVariantesの項目に日本での話も載っており、卵焼きのみならずオムそばなどにも言及されている。お腹空いた。オムライスのスペルは「omuraisu」となっており、日本語のローマ字表記に見える。
ロシア語版
Омлет — Википедия (wikipedia.org)
ロシア語。なんもわからん。最初「молоко」という単語が見えて「 яичница, к которой добавляется молоко」という部分だけGoogle翻訳にかけたら「ミルクを加えたスクランブルエッグ」と出てきてへえ!?となった。個人的な(数少ない)料理経験では、牛乳を入れたことがない。
Wikipedia日本語版の項目では、調理法の項目のところに
・裏ワザとして牛乳を入れる
・数十年前の料理本や料理番組ではそのように解説されていることも多い
・牛乳を加えることに関して賛否がある
と記載されている。そうなのか……。
英語版
英語版。こちらもわからない単語はあるけれど、だいたいの概要はわかる。まあ、何の料理について解説されているか知っている状態で読んでいるからという部分も大きい。
こちらではオムライスは「Omurice」。
英語版オムライスのページにあるEtymology(語源)の項目では、
With omu and raisu being derived from the Japanese pronunciation of the English words omelette and rice, the name is an example of wasei-eigo.
と説明されている。
中国語版
ほとんど学習していない中国語。
奄列 – 维基百科,自由的百科全书 (wikipedia.org)
見て発音できる文字がまだ全然少なく、「香港(Xiānggǎng)」「台湾(táiwān)」「国(guó)」「在日本(zài rìběn)」「好(hǎo)」「的(de)」しかない。が、見て何となく意味が推測できてしまいそうなのが日本語母語者である(もちろん、その推測した意味が全然違う場合も多いだろう)。
在日本,則會在內放入蕃茄醬炒飯改造成蛋包飯,成為日本國內無人不曉的一道日本洋食
「改造」という言葉にフフッとなる。日本語だと「改造人間」「魔改造」とかで使うよね。
ピンインは「gǎizào」 改造する、改良する、作り替える という意味だそう。日本語の改造よりも使える幅が広そうに見えるけどどうだろうか。
フランス語版
最後に、オムレツという名称の由来であるフランス語版。フランス語ははるか昔にニューエクスプレスを5ページほど眺めただけなのでなにもわからない。
Omelette — Wikipédia (wikipedia.org)
全ての単語を辞書で引かないと読めないレベルなのでページを開いただけで読めもせず、特に言えることはないのだけど、しかしページの長さが他言語版と比較して群を抜いている。すごい。
コメント