「Big Fat Cat」シリーズを読み切った

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英語の多読をしようと思っても、何をとっかかりに始めたらいいか分からない、というのが昨年8月頃の状況だった。ネットで色々探していたら、「Big Fat Cat」シリーズ……通称BFCシリーズをお勧めしているページが複数あったので、図書館で借りて読んでみることにしたのだった。実は昨年の9月から今年の1月にかけて断続的に読み進めていた。

以下は各巻の簡単な感想。

Big Fat Cat AND THE MUSTARD PIE

シリーズ最初の本作は、簡単な英文でストーリーが展開される。後半はかわいそう。隣の店のご主人は知らされていたのかな。


総語数1700

Big Fat Cat GOES TO TOWN

店を失ったエド、チャンスも与えられるが……。という話。エドにシンパシーを置いてるとしんどいな。ライバル役としてジェレミー初登場。

総語数4000

Big Fat Cat AND THE GHOST AVENUE

ホームレスのウィリーとの出会い。やさぐれエド。心情描写が細やかになってきて、読み応えが出てくる。
解説は文の読み飛ばし方について。

総語数3927

BIG FAT CAT AND THE MAGIC PIE SHOP

文章量が多くなってきた。しかし、話は暗い展開が続く。パイショップがうまくいっている段階の描写が省略されているためでもあるが、一巻から頑張っても報われない展開が続きすぎて読むのがしんどくなってきた。エド自身はメンタル的に成長しているので、その点ではいいのだが……。
それよりも後半の解説ページ下に書かれているジェレミーの小話の方が面白かった。短編で話が完結しているということもある。
解説はセリフについて。また、決まり文句の解説。

総語数8316

Big Fat Cat vs. MR.JONES

賞金獲得のためにパイコンテストに参加するエド。ここでも一悶着起こるが、次回へ続く。
2巻に出てきたニューモールのオーナー再登場。こうして過去の巻に出てきたキャラがやってくるのはよい。今作では情景描写が多目、パイコンテストのお祭り感のある雰囲気が伝わる。
前回までのあらすじをアメコミ風に、またオマケにもコミックが載っており一味違った英語を楽しめるようになっている。

総語数4500

Big Fat Cat AND THE FORTUNE COOKIE

パイコンテストの続き。
後半はおすすめの洋書紹介。「世界一簡単な英語の大百科事典」の方でも洋書が紹介されているが、あちらではレベル別に複数の本を、こちらでは3冊+1冊をズバリとお薦めしている。

総語数7000

Big Fat Cat and the Snow of the Century

最終巻。後半の解説はなくなり、英文のショートストーリーが数編掲載されている。ショートストーリーは一編を除いて本編の世界観とは関係なし。最初の巻の「隣の店のご主人」の話がショートストーリーとして載っており、おお!と思わされた。
本編はエドの側は感傷的になっていたけれど、猫は相変わらずブルーベリーパイを探していたのは良かった。最終巻の出来事は、全てエドの側の勝手な感傷なのである。

総語数9200

総評

最後までBFCの物語とは微妙に肌が合わず、読み進めるのに苦労した。文の理解はおおよそできる(と思っている)のだが……。
作中で起こる出来事の8割がエドに降りかかる困難とそれに付随するてんやわんやなので、そういった物語が楽しめるなら良いと思う。
後半にあるオマケの英文の方が面白かったりもした。英語以前に物語の好きな傾向というのがあるので、この辺りはただ単に好みと違ったと割り切るしかない。
しかし、物語が肌に合わなくとも一つのストーリーで英文が一冊ごとにレベルアップしていく手法をとった本は唯一無二だし、後半の英語の読み方、捉え方の解説は丁寧で挫折しそうな初心者を温かく見守ってくれるような感覚があり素敵だなと思う。解説以外にも手を替え品を替え英文に親しませようと様々な文体のおまけが挿入されている。
難しい単語に日本語のルビが振ってあるのには当初面食らったが、慣れればある方が挫折しづらいかも。
英語多読の第一歩として本書を読むのは良い選択かなと思うし、人にも薦められるかなと感じる。

「世界一簡単な英語の大百科事典」にもエドを主人公としたショートストーリーが収録されている。本編シリーズの続きなのか、パラレルなのかはわからないところ。(パラレルかなという気持ちが強い)

シリーズ合計総語数:38,643

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