ソニック・ザ・ヘッジホッグ殺人事件

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エイプリルフールに英語版ソニック公式Twitterから突如として発表、そして実際にSteamで無料(!)配布されているソニック・ザ・ヘッジホッグ殺人事件(The Murder of Sonic the Hedgehog)をプレイした。

全編英語だけど、ぜひプレイしてほしい

概要にはソニックチームの作品ではないと記載があり、エイプリルフールならではのお遊び作品のようだが中身はしっかりとした一本のゲームとなっている。
テキスト&クリックで進むアドベンチャーゲームで、現時点の対応言語は英語のみ。こう聞くと敷居が高そうだが、文章はソニック達の話し言葉なのでそこまで複雑で長い文章が続くわけではない。また、クリックしないと次の文章に進まないため、自分のペースで読むことができる

ゲームとしてはかなり気楽で、セーブは最終盤以外は好きなところでセーブが可能。章ごとにではなく、本当にセーブした時点から再開される。
証拠集めをするパートでは、クリックできるところにマウスカーソルを置くとかなり派手に強調されるので見逃すことはほとんどないだろう。また、容疑者へ質問するための手がかりをすべて集め終えるとテイルスが「I think we’ve found enough clues.」と言ってくれるのでわかりやすい。
また、選択肢を間違えた場合のペナルティが実質存在しない(間違えた旨を言われて再度同じ選択肢に戻れる、分岐ルートやバッドエンドがあるわけではない)ので、あまり気負わずに遊んで大丈夫

ファンサービスとしてはほぼ満点のシナリオなので、ソニックシリーズが好きな人は英語だからと敬遠せずにぜひ遊んでみてほしい。
辞書を引きながらでもいいと思うが、なんとなくわかる単語を追って話が把握できるならそれでも十分楽しめると思うし、翻訳支援ツールを使ったりカメラで映してGoogle翻訳にかける方法でも読んでいけるはず。
英語を読んでいく難しさで言うと、個人的には同シリーズの最新作であるソニックフロンティアより遥かに易しいと思う(自分のペースで読むことができるため)。
その他自分が英語でプレイした中(数少ない)だと、Recompileより易しく、PiKUNiKUよりはちょっと難しい、とかそんな感じ。マーダーミステリーを題材にしているので、キャラが証言する時系列が把握できた方が楽しいと思う。


IGN JAPANでも序盤までだが翻訳しながら実況してくれている。

あらすじ

シナリオとしては、エミーの誕生日にミラージュエクスプレスでマーダーミステリーゲームをすることになったソニック達。新人乗務員である主人公(名前を自分でつけられる)と車掌以外は、それぞれ様々な役柄に扮して事件の容疑者となる。テイルスと相棒役となる主人公、エミーが他のキャラクターたちと会話して、事件を解明しようと動いていく……といったストーリー。

各キャラの役割は以下の通り。

ソニック…船長(ship captain)
テイルス…探偵(detective)
ナックルズ…保安官(sheriff)(ちゃんと口調を気にする)
ルージュ…大物実業家(business tycoon)
ブレイズ…業界の大物(titan of industry)(ブレイズに「(ルージュと自分の役割の)違いは?」と聞かれ、「ないわ」と答えるエミーであった)
ベクター…肉屋(butcher)
エスピオ…詩人(poet)(ちゃんとポエムを詠む)
シャドウ…鍵屋(lock smith)
エミー…記者(journalist reporter)

このうち、探偵と記者は犯人ではない、と最初に明言される。

アクションパート

推理パートで主人公がひらめく為に、ミニゲームを遊ぶことになる。これは走っているソニックを操作して、障害物を避けながら既定のリング枚数を稼ぐというもの。
もしこのアクションパートが難しい場合は、OPTIONS(ゲーム中は左上のフォルダマークから開ける)のASSIST MODEから難易度を調整することができる
invincibilityは無敵モード、Remove Pitfallsは落下削除、Gameplay Speedはソニックの走るスピードの調整(~50%まで下げることができる)、Rings to Winはクリアするためのリング枚数の変更(こちらも~50%まで下げることができる)。

ネタバレありの個人的感想

まず、エミーが往年の性格で可愛かった!バースデーガールの特権を盛大に活かして、大半を楽しそうに、時にぷりぷり怒りながら過ごしているのは最高だった。
また、シャドウとエミーがここまでしっかり会話を交わすのは何年ぶり?といったレベルでこれも嬉しい。(チームソニックレーシングでレース中に声をかける音声はあったけれど……)
テイルスの論理立てた推理っぷりも堪能できて楽しい。
ナックルズがカオティクス組であるベクターとゲームをしていたのも、ルージュがそこに訪問するのも良いし、ルージュが相変わらずのお宝ハンターなのも、ブレイズが巻き込まれているのも可愛いし、ベクターとエスピオの掛け合いも良いし、エスピオの意外な面に笑ってしまったし、チャオが列車内で働いてるのも可愛いし、ソニックはかっこいいし、シナリオの終盤は普通に泣いてしまった。
クリームやヴァニラの名前も出るし、メタルとセージはちょこっと映るし、小ネタもたくさん仕込まれていそう。(シャドウのコーヒー豆やエミーとのコンサートチケットのやりとりはTwitter Takeoverネタだろうか?)

プレイ時間はゆっくり読んで5時間ほど。知らない単語は適当に飛ばしたり、たまに検索したりしながらだったのでサクサク読んでいくともっと短いとは思う。しかしそれでも高クオリティのイラスト、キャラ達の彼ららしい掛け合いあり、アドベンチャーパートだけでなくアクションパートあり、シナリオもしっかりしている。エイプリルフールの無料ゲームとは思えないくらい楽しめる内容だと思う。「二次創作」であるのは十分承知だが、かなり満足度が高いゲームだった。

推理パートならではの単語

まだ英語で推理小説の類を読んだことがなかったので、この辺りの単語は見慣れなかった。というメモ。

gather clues 手がかりを集める
interrogate 質問する、尋問する
evidence 証拠
prove 証明する

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