大人が絵本を読むということ(Little polar bear 読了)

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最寄りの図書館に外国語図書がほとんど置かれていないので、web上で蔵書検索して予約する方式を取っているのだが、これが非常にやりづらい。
「なんか英語の本が読みたいな」程度の時に、どう検索すればよいのかわからないのだ。「なんか読みたいな」と言うものの、実際は何でもいい訳ではない。今の私の語学力では読めない本も多数あるのでなるべく平易で短いものがよく、なんなら絵本の方が良い。こうした、棚を見れば区別できる諸々のことがweb検索ではなかなか分からない。

どうやって検索すれば?と考えて、とりあえず簡単な英単語「bear」を入力してみた。熊が主役の絵本が出てくることを期待してのことである。
「little bear」シリーズ、「little polar bear」シリーズの絵本など、子供向けの英語絵本をいくつか見つけることができてよかった。

実際に棚を見ることができるのなら、こんなヘンテコなことをしなくてもいいのだが。
それでも英語図書を読みたい場合は恵まれていて、例えばペンギンリーダーズかラダーシリーズの図書の一覧をネットで検索して、それを図書館にあるか蔵書検索することで自分の読みたいレベルの本に辿り着きやすくなっている。
これが他言語だと……どうしたらいいのだろう。蔵書にスペイン語やドイツ語、イタリア語、中国語、韓国語の図書があることはわかっているが、それが私の読めるレベルの本かどうかは検索結果の書名を見るだけではわからず……。どうやって本を探すか、もう少し考えたいところである。

そうしてタイトルのみで当たりをつけて予約したリトル・ポーラ・ベアの本を受け取った。
なんとなくこの絵柄には見覚えがあるような。昔この絵のようなテイストで、白い子熊が迷子になるアニメを見たことがあるような気がする。一部分しか覚えていないのでこのシリーズのものか定かではないし、今回読んだ本の内容ではなかったと思うが、子熊が迷子になるシチュエーションに酷く寂寥感と不安とを覚えた記憶がある。


さて今作はというと、ホッキョクグマの子熊がふとしたことから父親とはぐれ、海を渡ってジャングルに辿り着いてしまう。カバたちの助けを借りて無事に父親の元に戻り、ジャングルであった出来事を父親に話して聞かせる……というストーリー。
子供の頃のように迷子になった子熊に共感するかと思いきや、助けてくれたカバが別れづらそうにしている、その寂しげな背中に共感してしまった。子熊はジャングルに辿り着いてすぐカバに出会い、カバはなにくれも世話をしてくれるので、親に会えない寂しさはあるものの、割と全編で「大人の庇護下に置かれている」という(読者目線での)安心感があるのだ。
他方でカバは縁もゆかりもない子熊の面倒を見、ワシのいる山まで山登りが苦手な巨体でなんとか登り、そして帰る手段を見つけた子熊と名残惜しく別れるのだ。ジャングルと北極という場所柄、2度と会うことはないと知っているのはカバであろう。
小学生の頃に茶道体験をさせてもらった時に茶道の先生から「一期一会」という言葉を教わったが、いまいちピンと来なかったことを思い出す。ド近所の茶道教室だったからだ。しかし、その後結局その先生と会うことはなかった。一期一会を実感するのは子供より大人の方なのだなと思うのだ。

ところでこの「little polar bear」、シリーズになっているようで、検索結果に三冊ほど引っかかった。また今度借りてみようと思う。

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