おかしい。「ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ」の公開日だったのだ。前日まで、公開初日に観に行く気満々だったのだ。
それがなぜAmazonプライムに張り付いているのかというと、たまたま見つけた「ファンタズム」という映画がこの日プライム見放題終了だったからである。
ファンタズムは全5作とのことらしい。一つ一時間半と映画としては手軽に見られる部類の、怪奇もの？後にはSFもの？といった映画である。
シリーズのまとめとしては
がよくまとまっているのでそちらを見た方が早いとして、以下は初見時の雑多な感想（あまりまとまっていない）。ネタバレあり。
ファンタズム
13歳の少年マイクは兄の友人の葬儀後に、「トールマン」によって棺が運び出されているのを見てしまう。それをきっかけに墓地の遺体が掘り返されているのに気付いた兄弟は、トールマンを追う。
マイクがとにかく美少年である。墓地をバイクで疾走する美少年……。
グロというほどグロくもなく、ホラーというほど怖くもなく。ビックリ系もないのでそれ系が苦手でも安心して見られると思う。前半はマイクが怯えているだけで特に何も起こらない。
世界観にハマれれば、プログレ系の音楽と夢幻の悪夢のような世界を楽しめる。謎の占い婆、棺の眠る整然とした霊廟、奇妙な白い部屋……。
部屋に閉じ込められたマイク。そこの机のトンカチでドアを破壊したらええやん、と思っていたら薬莢とトンカチを組み合わせ始めて、「！？」と思っていたら薬莢付きトンカチでドアを殴り、爆発……。
そうはならんやろがい！！と思ったがどうなのだろうか。いけるのだろうか。
最後のオチはすべて夢幻だったような、そうではないような。そして鏡からの…はエルム街みたいな。
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ファンタズムII
精神病院から出たマイクと初手から家を爆破されて家族を殺されたレジー、序盤から武器を整えまくってトールマンと対決する話。
エリザベスという、マイクの状況を幻視している少女が描いたノートと回想の形で1作目の直後の映像からスタートする。この演出好きだなあ。家が派手に爆破される。
1作目の事件から数年後、精神病院にいるマイク。
大人の事情によりマイク役が変更。確かにマッチョではあるけど、雰囲気は割と近めではあるかなと思う。（ちょっとタラコだけど……）
「ターミネーター2」から「ターミネーター3」の時のジョン・コナーのことを思えば許容範囲内かなと。
そして再度の家爆破。レジーはこれで妻子を失ってしまう。
レジーの妻子の葬儀。なぜ葬式の時にサングラスを……？
マイクが霊安室で幻視？した女性、アルケミー。ヒッチハイクで現れる。マイクは警戒するが、レジーはいいじゃないかと同乗させることに。その後も彼女の言動は普通なのだが……。
そうか、町が廃れたのはトールマンのせい、ということなのか。すごい規模で荒廃させていってるが……。
シルバースフィア、そんな遠赤外線みたいな機能が…そういやサーモグラフィーみたいなのも…え？シルバースフィアはハイテクメカなの？
最後は助かったと思ったら、というオチ。
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ファンタズムIII
今作も前作直後から話が始まる。どっこい生きてたレジー！生きてるなら前作であんなホラーに車の窓に貼りついてくるんじゃないよ！
しかし前作直後から役者が変わってると不思議な感じだな。マイクは1作目の役者に戻っている。前作の人も悪くなかったけど、このマイクの神経質な感じ、やっぱり唯一無二だな……。前作の役者変更、やっぱりもったいなかったなと思ってしまう。
そしてエリザベス死ぬんかい！？
前作ヒロインが出なくなったり、結局主人公と別れていたりするのはよくあるけど、冒頭で即死は……凄いなあ……。
手榴弾ってピン戻せば爆発止まるのぉ！？
とビックリしてしまったのだが、止まるものなのだろうか。
シルバースフィアって中開閉式で脳みそ入ってるのぉ！？
そして新たにスフィアに偵察機能も加わる。
なんか作品が製作されるたびにシルバースフィアに設定が増えていってる気がする。
兄ジョディも再登場。スフィアになってしまっているが、普通にアドバイスしに人間体で現れる。
レジー、序盤から受難すぎる。マイクの病室に行ったら急にゾンビ看護婦がいるし、ゾンビ看護婦の黄色い液体浴びるし、マイクは連れていかれるし、お尻ぷりぷり女に声をかけたら強盗されて車のトランクに入れられる。
殺意の高いホームアローン、始まる。（すぐ終わる）
ティム少年はマイク少年時代とまた違った雰囲気の子供でよい。ちょっとふてぶてしい、小生意気な感じ。
走っている霊柩車の窓から飛び出すの、勇気ありすぎでしょうティム少年。
前作のアルケミーといいジョディといいロッキーといい、よく道端に人が立ってるな…笑
マイクが一作目の回想をしながらトールマンは冷気に弱いと気付くのだが……一作目の、アイスクリームの車のところで立ち止まったシーンは絶対冷気に弱ってるシーンじゃない……笑
味方になるとスフィアってこんなに頼もしいんですね
マイク、救出間に合わずスフィアを頭部に挿入される。
しかし「私の元に戻ってこい」「その肉体に長くいすぎた」「肉体に縛られずに」とかこの辺りがトールマンがマイクをつけ狙う理由……みたいね？
すっぽんに吸い付くスフィア。ちょっとシュール。
ゾンビ退治なんてやってられないというロッキー。そりゃそうよな。友達がたまたま死んで、その男は人間じゃないんだもんなあ。
そして恒例になってそうな最後のオチ。今回の鏡？窓？吸い込まれはティムが犠牲に。そしてその後一切出てこないティムくんであった。
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ファンタズム4
よくこんな未公開映像があったな！？というアイスクリームかっぱらいシーンやトールマンの車とのすれ違いシーン。最後のアイスクリーム車に乗ってるのも…？？
「マイク探しを手伝うと思ったら大違いだ！」と言うレジー。って、3作目ラストで探す気満々だったんでは…というか冒頭ナレーションでも探す気満々だったような…！？
また口に黄色い液体注がれてるレジーwww
デスバレーってホントにデスバレー！？国立公園！？
デスバレーにいるドワーフはそれはもうジャワ族なんよ。
マイク、なんかワープゲートを出現させたり岩を落としたりできるようになってる。
今回はマイクを探すレジーのパート、マイクのパートがはっきり分かれている感じ。
レジーは自分の人生投げうってマイクを助けようとしてくれてるよなあ……ヒーローだなあ……。
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ファンタズム5
認知症ってハッキリ言われるレジー。
単純に、ここまで人生投げ打って頑張ってきたレジーの世界が妄想というのが悲しい。
一作目でマイクの言うことを信じるのって難しいと思うのだけど、対比的な感覚もあり。
そういやシルバースフィアの「目ん玉出てきて観察機能」は無くなったのか？
武器を取り出すカットとか、戦闘シーンとかが凄く学生制作っぽい。
マイク役の人、いい歳の取り方してるなあ。ジョディもレジーもそうだけど、こんなに時間が経ってるのにちゃんとそのキャラだって分かるの凄い。
でかスフィア！めちゃでかスフィア！
3作目の霊廟かな？再登場。ステンドグラスが綺麗だったなと改めて思う。
しかしなんかレジスタンスがいたりでかスフィアが上からビーム撃ってきたり、ターミネーター的なディストピア世界観になってきた。
このレジスタンスがいる世界と病院にいる世界、画面の切り替え方的に病院にいる世界が「現実」なんだろうけど……。
「俺は2人に会えて満足だ」はレジーの心からの言葉だよなあ、と思ったらなんだかめちゃくちゃ泣けてしまった。なんかもうそれだけでいいや、と思えるラストだった。
スタッフロール中にロッキー再登場。よく考えると、レジーが関わった女性の中で生きて別れているのはロッキーだけなのかも。
このレジスタンスの世界線、もっと見てみたい気もするけれど……。
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とまあ、こんな感じで思ったよりハマって見てしまった。時間があれば見返したかったが。
ほぼオリジナルキャストが続投し続けているというのも見ていて心地よかった。
ブルーレイボックスもあるのか……と色々考えつつ、今回は筆を置きたい。
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