アイデンティティとしての言語

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(他の周辺国と同じように)ウクライナではウクライナ語だけでなくロシア語も話されており、ロシア語話者が多い地域もある。
1989年度と古いデータだが、

1989年度の調査によれば、ウクライナの総人口は5170万人。 そのうちウクライナ人は3740万人で総人口の72.3%(ロシア人は1140万人で総人口の22%)である。ウクライナ人の12.2%がロシア語を母語とし、ロシア人の34.4%がウクライナ語を準母語とする

だそう。(引用元:ウクライナ語データ (tufs.ac.jp)
旧ソ連国同士では各国言語よりロシア語を使った方が通じやすいだろうし、あの辺りの共通語だったのだろうなと非常に浅い理解をしている。ロシア語がわかるとあの辺りでは便利そうだ。

ロシアの侵略開始初期に「ウクライナにはたくさんのロシア語話者がいる」という意見をよく見かけた。そうなのだろうな、と思う。
ただ……この戦争がきっかけで、将来的にウクライナ国内のロシア語話者の割合は減る、もしくはロシア語のみを理解するロシア語話者の割合は減るのではないかとこちらのツイートなどを見て、思う。
1つの国で1つの言語のみが話されるわけではもちろんないが、その国の公用語が国のアイデンティティを確立するための手段の一つになるのではないかと。
他の周辺国ではどうなるのだろう。すべては今の段階ではただの憶測なのだけど。

「私の弾丸は言葉」 ロシア語話者への無料ウクライナ語講座 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News

ウクライナ語、ロシア語、スールジク(中澤英彦) | 『ウクライナを知るための65章』特別公開 | webあかし (akashi.co.jp)
こちらは2018年に刊行された「ウクライナを知るための65章」の一部抜粋だそう。
この段階で「(ウクライナ語は)着実に国語化されている」と紹介されている。

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