昔の日記

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高校生時代~大学生時代につけていた日記を発掘した。といっても日記ではなくほぼ月記で、期間によっては更に飛び飛び、夏休みの次は冬休みに一日書いているだけ……という状態で、自身のズボラさが身に染みる。読んでみると今では全く記憶にない出来事も書いてあるので、まめに日記をつけていたらさぞかし今の自分が喜ぶのに、と思う。が、今の自分も日記をつけたら未来の自分が喜ぶだろうにと思っているのに、面倒さが先に立って日記など書いていないので仕方ない。


Image by Jess Bailey from Pixabay

日記をつけていた時期はスペイン語を学んでいた時期と重なるのだが、後半は心情的にスペイン語から逃げていた。環境的にはそこそこスペイン語を使用していたのだが。
スペイン語をしっかりと学んでいた時、著しい日本語能力の退化を感じていたのだ。スペイン語の語彙を頭に入れる代わりに、日本語の語彙が消失している……等価交換!?と感じたものだ。

もし本当に等価交換で消えているとしたら、スペイン語がわかるようになる代わりにどんどん日本語が話せなくなっていく。それが恐ろしかった。一年前なら出てきた語彙がするっと出てこない。今なら「老化現象かw」と笑い飛ばすが、脳の発達が止まっていないはずの20歳前後でこれは死活問題だった。
言語学習は時間がかかる。スペイン語を学びながら日本語力を落としたくないのなら、スペイン語を学ぶと同時に日本語も学ばなければならないのだろう。しかし他にも学習しなければならないこと、やりたいことは山ほどあり……。これが趣味だ、道楽だ、娯楽だと割り切れるほどに当時の私は達観していなかった。今思うと、やりたいことが複数あった時にバランスをとるのが上手くなかったとも思う。

日本語もスペイン語も下手な、どっちつかずの人間に仕上がりそうなのが恐ろしかった。まあ、今も別に日本語が上手という訳ではないのだけれど。そもそも根本的に他者とのコミュニケーション能力に欠けるので、人間として下手くそである。

日記を見ると、学生時代の最後には就職への不安やらなにやらで非常に焦っている様子が窺える。結局、就活は焦る反面ろくに活動せず、人の伝手でなんとか仕事にありつけた。その仕事も辞め、また人の伝手を使っているので「新卒カード」というものは使わないまま腐り果てた。
高収入とは程遠いが、現状ではなんとかのらりくらりと日々を過ごせてはいるので、まあ安心せい、と当時の自分に言いたい。もうちょっと精力的に活動せいよ……と当時の自分に思ったりもするが、じゃあ今の自分が精力的に活動しているかと言えば否なので、私というものはこういう人間なのだろう。特に何事も成さず、死後にはいたかわからないくらいの痕跡しか残らないと思うが、まあそれも人生である。

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