右往左往の東京メトロスタンプラリー

手帳の付録としてよく採用されている路線図、活用している人は居るだろうか。私は今まであまり眺めることもなかったのだが、今年に入ってこの付録に大いに感謝することになった。

東京メトロ20駅を制覇する「東京メトロ20周年記念スタンプラリー」。同時期に開催されたJR東日本の「トレインスタンプラリー」より移動距離は短いのだが、やってみて東京メトロの方がクセがあるな、と感じた。

難易度の高い乗り換え

これはひとえに、私が東京の地下鉄の乗り換えに不慣れなことが一番の理由である。
東京メトロと都営地下鉄では、一つの線に長く乗車しているような乗り方は割としている。しかし、二度三度の乗り換えを駆使して目的地に行く……というような使い方はしたことがほとんどなかった。

スタンプラリーには都営地下鉄+東京メトロが利用できる一日乗車券(当日券は券売機で購入可能)を利用したのだが、東京メトロのみで行くと遠回りな場所でも、都営地下鉄を併用すると短縮できるところがある。
これはスタンプラリーの台紙に印刷されている東京メトロのみの路線図を眺めるだけでは気づけないことである。

更に、JRを使った方が近い……というか、ネットで検索するとJRを使用した経路が出るのだが、私は(一日乗車券の関係で)JRは使用しないので、そうなると自力で路線図とにらめっこした方が早い……ということもままあった。

ただし、自力で考えるにも限界がある。
それは乗り換え時の駅の距離。
JRでも東京駅の京葉線などはかなり外れの遠い位置、更に地下ということもあって乗り換えにかなりの時間がかかる。また大宮駅の埼京線なども同様。

が、東京の地下鉄の場合、上記の駅とまでは言わないがかなり近い感覚のことがよく起こる。

東京初の地下鉄である丸ノ内線、銀座線は地上からの深さが浅いが、近年作られた南北線、大江戸線などは深い。高低差のために移動に時間がかかるのだ。更に、ホームの位置が遠かった場合には……。
大手町での東京メトロ各線への乗り換え、都営大江戸線六本木駅から東京メトロ日比谷線への乗り換えなどはこの例に当てはまりそう。

また、東京メトロと都営地下鉄で乗り換える場合、改札がかなり離れている駅がある。
例えば都営地下鉄神保町の駅から東京メトロ半蔵門線へ乗り換えは地味に遠く、階段の上り下りもある。水天宮前~人形町の乗り換えはもはや乗り…換え…?と思えるくらい、遠い……(乗換駅として設定されていること自体は有難い話なのだけれど)。

これを把握するのは、路線図を見ているだけでは無理がある。路線図ではこの駅で乗り換えできるけれど、歩く距離を考慮すると別の駅で乗り換えた方が結果的に早い、が割と起こるのが東京の地下鉄なのだ。
なので、スマホの乗り換え案内も併用しつつ、ネットに掲載されている駅の構内図も見つつ……と、常にいろんなものとにらめっこしながらのスタンプラリーとなった。

スタンプ設置場所のクセが強い

ホームの端にしか出口が存在しない駅はJRでもいくつもあるが、東西線の竹橋駅には参った。スタンプは出口2の近くに設置されていたのだが、西船橋方面の先頭車両から降りて歩いてもまだ遠い。これが後方車両に乗った日には……。
10両編成が走る東西線は、乗る車両を間違えると(降りる駅によっては)大変なことになるのだなと学んだ。

明治神宮前駅に二か所設置されていたスタンプも、地下鉄を利用していると取得が大変だったと思う。二つのスタンプの位置の距離が離れており、かなり歩く感じになるのだ。私はこの時はトレインスタンプラリーの原宿駅のスタンプと同時取得をしたので、そこまで遠くは感じなかったが……いや、やっぱり遠かった。

銀座線の神田駅の設置場所も凄かった。出口3に向かう階段の角に設置されていたのだが、人気が無くて不安になるし、私が行った時はスタンプが鎖につながれておらず、持ち去られてしまうのではないかとヒヤヒヤした。大丈夫だったのだろうか……。

メトロスタンプラリーは、開催時期がかぶっていた東京メトロで巡る えひめ「坂の上の雲」ゆかりの地スタンプラリーと並行して進めた日があったのだが、両方ともスタンプの設置場所が少し裏寂しい、人気のない場所にあることが多く、駅を降りてから見つけるまでに少し時間がかかることが多かった。(「坂の上の雲」ゆかりの地~の方は構内図による設置場所の案内がなかったのも迷子に拍車をかけた。現地での「スタンプラリーはこちら」などの案内も少なめ)
混雑している場所に設置すると、通行の邪魔になりそうだから仕方がないのだが……降りたことのない、人気のない地下施設をぐんぐん一人で歩くのは、面白くもあり不気味でもあった。

支線、方南町

生活圏的にJR中央線付近に全く縁がないので、東京メトロ丸ノ内線の方南町駅ももちろん初めて行った駅だった。
2019年から池袋からの直通運転も開始されているが、時間帯によっては本数が少なく、 中野坂上駅での乗り換えを利用することも多いだろう。
正直、今回のスタンプラリーの中でも屈指の行きづらさを誇る駅だった。
しかし、せっかく訪れたのだから……とこの辺りで昼食をとったり、商店街の文房具屋に入ってみたりと、色々楽しんでしまった。

こうやって行く先々の駅で滞在してしまうと、スタンプラリーとしては大幅な時間ロスなのだが、せっかく出かけたのだからこうして色んな所を見て回りたいな、と思ったりもしたのだった。

またやりたい

スタンプラリー、楽しいのでまたやるつもり。しばらくはハマっていそう。

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雑記
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