月にまつわる文化(ドナ・ヘネス「月の本」)

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Wikipediaのストロベリームーンの項目の脚注を見ていたら、由来の項目の出典としてこの本が挙げられていたので読んでみた次第。

世界各地に伝わる月にまつわる神話、伝説、民話などの紹介、いろんな言語で「月」や「月の神」を何と呼ぶのかなど、古代からの文化面を主に紹介している本である。
文化面が主ではあるが、一応第三章では月に関する科学的な基本データ、月探査の歴史なども紹介されている。

月の本


このうち暦の項目で、上記Wikipediaで引用されている部分が見られる。この本では「ストロベリーの月」と訳されている。

ちなみにこの本では上から順に、

長い月
精霊の月
サッカー(淡水魚の月)
雪が凍る月
雪靴が壊れる月
花が咲き乱れる月
ストロベリーの月
ラズベリーの月
ワイルド・ライスの月
落ち葉の月
氷点下の月
短い精霊の月

と紹介されている。これはオジブウェー語のサイトを見ると少し異なっているようだ。(東西でも呼び方が違うらしい)

Moons & Days - Ojibwe.net
Moons & Days Traditionally, one month was the period from one full moon to the next full moon. There are 13 of these cyc...

また、近年は満月のたびに「今月の月は○○ムーン」として紹介されるが(そしてWikipediaにも「ストロベリームーンは、6月の満月を指す俗称」とあるが)、本当は「○○ムーンの月が始まる」なのでは…?と少し疑問に思った。この本でも暦の項目で紹介されているし、上記サイトでもMonthesとして紹介されている。

また、上記サイトによれば”Traditionally, one month was the period from one full moon to the next full moon.”とのことで、各月は満月から満月の間で区切っているらしい。

今回は知りたい項目があったのでそこにのみフォーカスしたブログ記事になってしまったが、この本は古代ギリシャからパプアニューギニアまで、世界各地の月にまつわる文化をさらっと知るにはいい本だと思う。例えば月が「男性的」なのか、「女性的」なのかも時代や場所によって変化しているのが分かって面白い。

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読書
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