図書館の福袋を借りてみた

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一月の頭に図書館に寄ったら、新年の企画として福袋に入った本の貸し出しが行われていた。
この福袋、全く中身がわからないというわけではなく、表にテーマが記載されており、そのテーマに関連した本が三冊入っているという。本を入れている袋も正月らしく鮮やかで綺麗なもので、手に取ると楽しい気持ちになったのでひとつ借りてみた。

何が入っていたか

今回私が選んだテーマは「狛犬」だった。
入っていた本は以下の通り。

狛犬さんぽ


狛犬ジョンの軌跡


ニッポン脱力神さま図鑑

特に「狛犬さんぽ」は楽しく読めた。意外と近場にある狛犬でも特徴的なものがありそうで、散策がてら見に行ってみたい気持ちになったし、逆になかなか行けない地域の神社にある狛犬も載っているので、この本を手元に置いて眺めたくなる。購入を検討する書籍となった。

狛犬ジョンの軌跡」も自分が読まないジャンルの小説で面白かった。
風景描写を割と詳細に書いていると思うが、不思議とスラスラ読めてしまう文体。主人公は一見斜に構えた風に見えるものの、根が素直で笑ってしまう。
しかし後半は事件内容が憂鬱で読み進めるのが遅くなってしまった。バチが当たったはまさしく。同じ袋に入っていた他の二冊を読んでいると、実際にこんなことを起こすやつにも(ここまではないにしろ)何らかの罰…というか、ちゃんと捕まってくれないかという気持ちにもなる。
時折差し挟まれる犬側の独白が一種の清涼剤。人間側のあたふたを冷静に見ている視点があるのが助かる。(人間側の描写に終始していたら黒犬が可哀想すぎて読みきれなかったと思う)
ドーベルマンは可哀想。
犬の首輪に対する考察がなぜか主人公と獣医でピタリと当てはまったり、周りの犬が騒ぐ要因を主人公と彼女が揃ってフェロモンじゃないかと類推するのは「一人の人間が書いてるなあ」という感じがして逆に良い。

ニッポン脱力神さま図鑑」は、正直に言えば自分には合わなかった。自分で選んだ本ではないので、こういうこともあるがそれを含めて福袋は楽しむものなのだなあと感じた。
今までも図書館でこのようなランダム選書企画はあったのだが、その時は全くのランダムだったので尻込みして借りられず。今回はテーマが表記されており、自分の中で傾向が把握しやすかったのが借りるハードルを下げられる要因になった。
図書館で借りるということで、特に金銭的な支出があるわけでもなし、もっと気楽に借りればいいのだが……一度手元に来た本は少しでも目を通したいという欲があるのだった。

(もうとっくに返し終わっているのに書くのが遅くなってしまった)

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