Chants of Sennaar

体調がしんどいと言いつつ、ちょこちょこ遊んでいたゲームをクリアできたのでその感想を投稿したい。

そのゲームとは「Chants of Sennaar」。
先日「7 Days to End with You」と一緒にSteamサマーセールで投稿したもののひとつ。こちらも言語解読をテーマとしたゲームである。

開発元:Rundisc
配信元:Focus Entertainment

知らない場所で目覚めた主人公は、言語もなにも分からないまま扉の前までやって来る。どうやらレバーを操作すると開閉するようだが、その簡単な動作の指示すら未知の言語で書かれている。

見た文字は主人公が自動的に記録していき、特定のポイントを見ると簡単なイラストと文字とを当てはめて解読できるようになっていく。
これを繰り返して、人々が話している内容を理解し、時には謎解きをしたりもしながら先に進んでいくゲームとなっている。

ゲーム内のシステム言語は日本語にも完全対応。オプションからスペイン語などに言語切り替えができるのだが、住民が話している間でもすぐに切り替えが可能(再起動なども必要なし)なのが地味に助かった。

階層ごとに言語が分かれており、別の階層に行くたびに新たな言語を覚えなおし……となるのだが、その前の階層で出てきた単語と同じ意味の単語が出てくることも多く、推測していくのが面白い。
主人公の描く絵が何を指しているのか分からず詰まることもあったが……。ゲーム全体のビジュアルも美しく、歩いているだけでも楽しいので、言語解読に興味がなくてもパズルや推理系のゲームが好きならおすすめ。
個人的には言語以外の謎解き要素の誘導が少し甘いと感じるのと、意外と出てくるスニーキング要素がしんどかったが、それでもおすすめ。(第二層のスニーキングは信じられないレベルでやり直ししまくった。「シェンムー 一章 横須賀」の警備員に対するスニーキングを期限内にクリアできなかった人間には無理だよ……)

また、ポイントクリックのしやすさ、スニーキング時の場所の指定のしやすさを考えるとマウスでの操作の方が楽かもしれない。

攻略ヒントは「ベガルタとゲームのモトろぐ」さんのものがおすすめ。キモである言語解読の部分はぼかしつつ、詰まりやすい他の謎解き要素の解説がなされている。

上記ブログで言及されていないが私が詰まった要素を下記に少し書くので、ネタバレが苦手な人は読むのはここまでにしてほしい。

以下ネタバレ

何のヒントにもならない画像を挿入しておく。

第三層で必要な道具

正しい道を進まないと入口に戻される迷路があり、それに必要な道具があるのだが……。
見つからない場合は誰かが落とし物をして困っていなかったか?少し戻って考えてみるといいかもしれない。

その落とし物は地上からは拾えないので、地下通路から……。

第四層の言語解読が終わらない

「私」「あなた」のような基本的な単語の解読ページが出ない場合、第四層ではなくその前のマップにある壁画を見る必要がある。

壁画の脇にはトロッコがあり、クリックすると……。

ネタバレ感想

以下ネタバレ感想。

言語解読、楽しかった。
第一層が一番詰まったものの(主人公のイラストが何を指しているのか分からない……)、出てくる文章を全部書き出して頻出単語から「私」「あなた」を推測したり、文型は何かを考えたりするのはとっても面白い。

中でも第三層の言語の文型がOSVだと分かった時が一番興奮した。
否定形を文頭と文末で挟み込むのは、少し形は違うがフランス語に似ている。疑問形も同様に挟み込むが、そちらはスペイン語の¿?を使うのに似ている。

あと、第五層の言語の文字の組み合わせで新しい言葉を作るのも良かった。

複数形の作り方が言語ごとに異なるのも好き(第三層と第四層は同じ作り方をしているのも良い)

そういえば、このゲームでは形容詞が(ほとんど?)出てこなかったなと思った。「楽しい」「優しい」とかはどう言うんだろう。前置修飾なのだろうか?それとも後置修飾?
そういうのを考えるのも楽しい。

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